【ライブのネタバレを含みます】
昨年の「昭和100年宇宙の旅」@KT Zepp Yokohama以来、一年ぶりの銀杏BOYZのライブ。
チケットは800番台でしたが回り込んでフロントエリア付近まで行けました。
開演20分前には客入れが終わっていた。
客入れBGMは、
「デイ・ドリーム・ビリーバー / THE TIMERS」
「君に、胸キュン / YMO」
「じゃじゃ馬にさせないで / らんま1/2」
「Waterfall / The Stone Roses」
「Disorder / JOY Division」
思い出せるのはこんな感じでした。
SEの音量が大きくなってメンバー登場。
【1曲目:神の左手 悪魔の右手(新曲)】
ジャムっぽいミディアムテンポの短い曲なのかワンフレーズだけなのか、フロントエリアは右へ左へとうねる。
【2曲目:アーメン・ザーメン・メリーチェイン】
1曲目のアレンジのまま2曲目へ。
うねりはさらに強いものになっていく。
アウトロは「神の左手 悪魔の右手」のメロディで終わる。
【MC】
「銀杏BOYZです。2026年5月27日!今夜恵比寿リキッドルーム!壊します!」
【3曲目:若者たち】
先ほどのミディアムテンポで十分に溜めてからの「若者たち」で一気に解放、起爆、大合唱、ダイバー、圧縮。
ああ、銀杏BOYZのライブに来たという実感。
ミネタは早くもフロントエリアへダイブ。
この日はマイクやギターをフロントエリアに投げたりと客席と繋がろうとしているように見えた。
【4曲目:NO FUTURE NO CRY】
「NO FUTURE NO CRY。未来はないけど泣いちゃだめさ」からの曲へ。
さらに爆発力をもつ。
この「アーメン・ザーメン・メリーチェイン」「若者たち」「NO FUTURE NO CRY」の3曲の流れでぐっと一体感が増す。
「屋上から飛び降りるスピードで」の歌詞は野狐禅の「自殺志願者が飛び降りるスピードで」を思い出させる。
また、サビ以外では「We are not alone」「虚空に消えていく叫び声に祈りを」「希望を込めて100億の星を撒け」「俺の命をここに見つけるために」などの歌詞に見られるように、
「孤独ではない」「祈り」「自分自身の希望」「自分が与える事ができる希望」「今ここの命を生きる事」を歌っている。
サビの「未来はないけど泣いちゃだめさ」は「お先真っ暗」と言う意味ではなく、「未来は未だ来ない、だから祈りと希望を持って、未来を悲しまずに今を生きる」事を歌っていると感じた。
【5曲目:大人全滅】
前曲の終わりのジャーンの流れで、「大人全滅」へ。
前半は絶望で泣き叫ぶような激唱からサビでテンポが上がり大合唱へ。
【MC】
「大した騒ぎだな。」
「東京で活動しています、銀杏BOYZです。」
「なかなかやらない銀杏BOYZのツアーですが、よくぞコンビニまで行って発券してくれました。お手数をおかけしました。無事、2026年ツアー『夢で逢えないから』初日を迎えました。」
「日頃しょうもない生活を送っているみなさんの、鬱憤の溜まった怒号みたいなものが、この会場に渦巻いているのを感じる。人間の気というか、エネルギーというか、目に見えないものが、ずっと僕を圧迫している。これこそが自分のやりたかったライブだと思っています。」
「日々仕事をし、行きたくない学校に行き、自分は良い人だみたいな仮面を被って、何もないような顔をして生きている。そんな僕たちが今日この場所に辿り着いた。」
「今日ぐらいは、今夜ぐらいは、みなさんも全部ここに置いていってください。楽しんでってください。」
【6曲目:エンジェルベイビー】
「ロックンロールは世界を変えて」と歌い始めて6曲目「エンジェルベイビー」へ。
「ロックンロールは世界を変えて」は自分の中の世界、価値観が変わる事で自分の見える世界が変わる事。
「ここにしかない どこかへ」は自分の中の世界、価値観が広がり新しい視点に行ける事。
自分の中はどこへでも行ける自由だという事を感じた。
【7曲目:佳代】
GOING STEADY さくらの唄収録の「佳代」。
まさか生で聴ける日が来るとは思わなかった。
歌詞のビルケンのサンダルのタグの部分は外されていた。
という事はリアレンジしている。
GOING STEADY時代の曲が銀杏BOYZで生まれ変わる時に歌詞が変わることがある。
次に出るであろうアルバムでは佳代の銀杏BOYZアレンジを期待してしまう。
【8曲目:漂流教室】
CDとは別アレンジ。
「このまま僕らは大人になれないまま しがみついて離れないんだ」と少年の心を無くさないように歌う。
【MC】
「東京でワンマンなんてなかなかないから、今日は昔の曲も最近の曲もたくさんやります。」
「歌いたい人は一緒に歌ってもいいし、踊りたい人は踊っていいし、黙って音楽を聴きたい人は黙って聴けばいい。それぞれ好きな楽しみ方で最後まで。」
「コロナウイルスみたいなことでライブができなくなる2年間が来るとは思わなかったし、もしかしたら戦争になる世の中になるかもしれない。」
「こうして平日にも関わらず恵比寿、こんなおしゃれな街に集まって、みなさんよってたかって気持ち悪い顔して(笑)」
「この曲知ってるな、ちょっと歌ってみようかな。あ、この曲わかんないな、スマホでも見てようかな(笑)。そんな感じで好きな楽しみ方で最後まで。」
「夜王子と月の姫。」
(歓声)
「俺の曲だよ(笑)。あんたたちが産んだものじゃないからね(笑)。もちろん作ったのは自分だけど、世に放って、それを買って聴いてくれたらもうあなたたちのものだと思ってます。」
「だから好き勝手に、聴きたい時に、聴きたい場所で聴いてください。」
「夜王子と月の姫。」
【9曲目:夜王子と月の姫】
「九月の十一日」を「三月十一日」と歌詞を変えていた。
【MC】
「今6人でライブやって、各々自分のグループ持ってたりするんだけど銀杏BOYZで歌う時はみんなでわーっとね。」
「シンガーソングライターで今日ドラムやってる岡山健二!一緒に歌ってもらっていいですか。」
【10曲目:骨】
ツインボーカル。
ドラムがボーカル位置に来たためアコースティックバージョン。
ミネタが「抱きしめたい 抱きしめたい 抱きしめて あむあむしたい 夢が叶うなら命も惜しくないわ」の後に
「ほんとかな笑」ジャジャッ、で曲へ。
「東京タワーのてっぺんから 三軒茶屋までジャンプする」を「東京タワーのてっぺんから 恵比寿ぅまでジャンプする」と歌詞を変えていた。
【11曲目:ナイトライダー】
ツインボーカルでアコースティックバージョンでそのまま「ナイトライダー」へ。
最後のサビからドラムセットに戻りバンドアレンジへ。
前回の2025年ツアー「昭和100年宇宙の旅」初日Zepp Yokohamaで岡山健二(Dr)が演奏しながら涙を流していたのを思い出す。
【12曲目:恋は永遠】
「この曲も久しぶりにやります、聴いてください 恋は永遠」。
「僕らがいつか ロックのレコードを 聴かなくなっても ロックはふたりを あの日のふたりを きっと忘れないから」を
「僕らがいつか ロックのコンサートに行かなくなっても ロックは僕らを この日の僕らを きっと忘れないから」と歌詞を変えていた。
YUKIのパートをキーボードのUCARY&THE VALENTINEが歌っていた。
【13曲目:パラダイス・ロスト(新曲)】
キーボードのUCARY&THE VALENTINEとのツインボーカル。
【MC】
「ロックは死んだ。ロックは死んだんじゃなくて殺された。銀杏BOYZのライブはロックの死者達を蘇らせる儀式。清志郎、ジムモリソン、ジョンレノン、偉大なる僕の偉人達。」
【14曲目:新訳 銀河鉄道の夜】
「あなたをおもいながら」、「あなた」の魂と「よどみ続ける愛」を抱えながら銀河鉄道を巡り終わりに向かっていく、どろどろのロマンチックな愛の形を歌っていると思っていた。
しかし、このMCの流れで聴くと「あなた」は一般的な恋愛上のあなたではなく、数々のロックスターやミネタの心に響く人物達を星と見立てて、銀河鉄道で星巡りをする歌に聴こえた。
「シベリア鉄道乗り換え 中野駅で降ります」を
「シベリア鉄道乗り換え 恵比寿駅で降ります」と歌詞を変えていた。
【MC】
「この曲は20年前にアルバムに収録された曲です。あの歌詞のままでは今の自分の気持ちを伝えられなくて、去年の春、歌詞とタイトル変えて、新しくレコーディングしました。来年くらいに出る新しいアルバムに入ると思います。人間 アナーキー・イン・ザ・夕景」
【15曲目:人間(アナーキー・イン・ザ・夕景)】
「戦争反対 とりあえず 戦争反対って言ってりゃいいんだろ」を
「戦争反対 とりあえず 戦争反対 戦争反対」と歌詞を変えていた。
弾き語りからバンドサウンドになる時に合わせた真っ赤な照明の演出が戦争自体を想起させる。
サビ前で「あの日 サンシャイン広場から見た夕焼けは、まるでアナーキーインザUKのように僕の心を切り裂いた」と叫んでいた。
【16曲目:GOD SAVE THE わーるど】
「今夜すべてゆるして ここにいたいんだ」を
「今夜すべてゆるして 恵比寿リキッドルームに来たのさ」と歌詞を変えていた。
【MC】
「さっき新しいアルバムの話をした時、絶対みんな『嘘だ』って思ったべ(笑)。どうせなかなか出ねんだべって。」
「ところがどっこい、もう5曲くらいレコーディング終わってます。出す出す詐欺じゃないから。必ず、必ず……いや、約束できね。約束できね、ごめんね(笑)。」
「この2、3年で『これだったらアルバムに入れられる』って曲ができてきたので、もう少ししたら形になると思います。」
「そしたらアルバム出します。全国ツアーもやります。」
「YouTubeもTikTokもやってない。毎日インターネットで繋がれる人もたくさんいるけど、僕はみなさんと日常の中で出会うことはなかなかない。」
「だけど、たまにこうやってライブで、生きてる僕とお客さんたちと会える。インターネットでは味わえない、ライブハウスでしか、この空間でしか味わえない、本物の空間を何年も何年もやりたくて、これからもずっと続けていきたくて。」
「俺、産まれてきて良かったなーなんて思うことは全然ないんだけど。生きてて良かったと思う日は何回かあって。」
「今日、その数少ない一日です。」
【17曲目:夢で逢えたら】
最初のAメロは弾き語りからのバンドサウンドへ。
途中でフロントエリアで雪崩が起きて演奏が中断。
「大丈夫?無理しないでね、怪我するのメンバーだけで結構」とまた最初から歌い始める。
【18曲目:BABY BABY】
アカペラで「BABY BABY」のサビを歌い
「BABY BABY」へ。
この辺の流れが最高潮。
【MC】
「今日は本当にどうもありがとうございました。また会いましょう。銀杏BOYZでした」
【19曲目:ぽあだむ】
アカペラで「I WANT YOUだぜ I NEED YOUだぜ」と歌い
19曲目「ぽあだむ」へ。
最高潮はラストへ向かっていく。
【MC】
「どうもありがとうございました」
【20曲目:ボーイズ・オン・ザ・ラン】
そのまま本編ラストまで駆け抜ける。
【アンコール】
【21曲目:宣戦布告】
アンコール明け1曲目は峯田和伸が出演した映画「ストリート・キングダム」ED曲の「宣戦布告」カバー。
【MC】
「銀杏BOYZツアー2026初日、恵比寿リキッドルーム、『夢で逢えないから⭐︎』。夢で逢えないから、逢いにきました。」
「今日は本当にどうもありがとうございました。」
「このあと会場を出て、自販機で缶コーヒーを買って、最高にうまい缶コーヒーを飲んで、『ああ、今日良かったな』って思える。」
「そんな一日が年に一回か二回か。少ないかもしれないけど、そういう一日を、みなさんとこうしてロックというか、音楽の祭典みたいな場所で一緒に過ごせた。」
「わーっとできて、本当に幸せです。」
「今日は本当にありがとうございました。」
「かんぱーい。」
【22曲目:少年少女】
アンコール明け2曲目は「少年少女」
「ここにいてもいいから」を「ここにいてもいい」と歌詞を変えていた。
【23曲目:DO YOU LIKE ME】
ベースとキーボードが退場してドラムとギターでファンクなセッションが始まりそのままのアレンジで
アンコール明け3曲目でラスト曲。
「DO YOU LIKE ME」。
最後はラップのように歌っていた。
客出しBGMは「スローバラード / RCサクセション」
一年前のライブでは入場から開場までフロアで流れるBGMはミネタが自室でレコードを流したものをターンテーブルにスマホを置いてボイスメモで録音し、部屋の空間の音も録音した。
今回のライブではBGMに関しての言及は無かったが、ミネタが作ったリキッドルームのこの空間で流れる「スローバラード」はじんわりと沁みる。
楽しいライブでした。
「生きてて良かったと思う日は何回かあって。今日、その数少ない一日です」
という言葉が、この日のライブを象徴していたように思います。
セットリスト
銀杏BOYZ ツアー2026 夢で逢えないから⭐︎
恵比寿リキッドルーム
2026年5月27日(水)
- 神の左手 悪魔の右手(新曲)
- アーメン・ザーメン・メリーチェイン
- 若者たち
- NO FUTURE NO CRY
- 大人全滅
- エンジェルベイビー
- 佳代
- 漂流教室
- 夜王子と月の姫
- 骨
- ナイトライダー
- 恋は永遠
- パラダイス・ロスト(新曲)
- 新訳 銀河鉄道の夜
- 人間(アナーキー・イン・ザ・夕景)
- GOD SAVE THE わーるど
- 夢で逢えたら
- BABY BABY
- ぽあだむ
- ボーイズ・オン・ザ・ラン
〈Encore〉
21. 宣戦布告(cover)
22. 少年少女
23. DO YOU LIKE ME
